ジャック・ケント・クック財団（Jack Kent Cooke Foundation）は2017年8月17日、米国著名大学が成績の良い低所得層の生徒に進学機会を与えるための取り組みを検証した報告書「扉を開く～競争率の高い大学は成績の良い低所得層の生徒にどのように進学機会を拡大しているか～（Opening Doors：How Selective Colleges and Universities Are Expanding Access for High－Achieving, Low－Income Students）」を発表した。

本報告書は、成績平均点（Grade Point Average：GPA）3.8以上で大学進学適性試験（SAT）及び米国大学進学試験（ACT）の得点が上位15％以内に入る低所得層の高校最上級生約2,500人を対象とした調査結果を分析したものである。

これによると、成績の良い低所得層の生徒の34％は、住居費を含む学費に関する懸念が大学進学を妨げていると回答し、その内44％は第1希望大学を訪問したことがなく、23％は大学出願の際に親・教師・カウンセラーからの支援を受けていないことが明らかにされた。これらの調査結果を受け、本報告書は、負担となる手数料の削減や透明性の改善などを含む14段階の対策計画を著名大学に提示し、成績の良い低所得層の生徒の進学機会拡大のための取り組みを強化することを提案している。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
JACK KENT COOKE FOUNDATION：OPENING DOORS：How Selective Colleges and Universities Are Expanding Access for High－Achieving, Low－Income Students［PDF：7.57MB］

2017年8月17日

JACK KENT COOKE FOUNDATION：Report Documents Troubling Statistics for Low－Income Students Applying to Nation’s Top Colleges