カリフォルニア州サンフランシスコのエドウィン・リー市長(Edwin M. Lee)、同市管理委員のジェーン・キム氏(Jane Kim)、及び、市立大学総長代理のスーザン・ラム氏(Susan Lamb)は2017年2月7日、2017~2018学年度から、サンフランシスコ市内在住のカリフォルニア州民は誰でも、同市立大学の授業を無料で受講し、単位の取得ができるようにすることを発表した。また、低所得家庭の学生に対しては、教科書代・交通費・手数料などについても財務支援を行うことを明らかにした。リー市長は、自身が労働者層の移民の子どもであることから、大学教育の重要性と授業料支払いの苦労を体験したとし、市と市立大学が協力することにより、市民に大学進学の機会を提供し、困難に直面する学生には支援を行うとコメントした。同市は年間540万ドルを本プログラムのために拠出することを誓約した。主な内容は以下の通り。
- サンフランシスコ市内在住のカリフォルニア州民は、全て授業料は無料。
- 理事会(Board of Governors:BOG)による手数料免除を受けたフルタイム学生に対し、教科書代・交通費・教材・医療サービス費(各学期250ドル)などへの使用のために年間500ドルを支給。また、パートタイムの学生に対しては、年間200ドルを支給。
- 同プログラムの実施にあたり、市立大学に50万ドルを支給(2016~2017学年度に既に給付済み)。
City and County of San Francisco:Mayor Announces Plan to Provide All City Students Access to City College