【ニュース・アメリカ】カリフォルニア大学バークレー校、無料オンライン教育コンテンツへの障害者向けアクセス改善のために一般アクセス中止へ

カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)は、ユーチューブ(YouTube)、アイチューンU(iTunes U)、及び、同大学のウェブサイト「ウェブキャスト・バークレー(webcast.berkeley)」を通して一般によるアクセスが可能であった講義の動画やポッドキャスト2万件超に関し、司法省(Department of Justice)からの命令に応じて自由な視聴ができないようにする手続きを2017年3月15日から開始することを3月1日に明らかにした。今後、これらを視聴するためには、カリフォルニア大学のアクセス資格を取得してログインすることが必要となる。同大学は、今後もエドエックス(edX)を利用して大規模公開オンライン講座を継続して提供するが、障害を持つ視聴者によるアクセスが可能な一般向けコンテンツを新たに作成予定としている。司法省は、ギャローデット大学(Gallaudet University、ワシントンDC)の職員2人から、UCバークレー校の無料オンライン教育の内容は、視覚・聴覚障害者によるアクセスが不可能との苦情を受けたことを受け、2016年8月に同大学の調査を行った結果、1990年米国障害者法(Americans With Disabilities Act of 1990)に違反すると判断した。また、司法省は、同大学に対し、無料オンライン講座の水準を改善することを提案した。今回の措置は、これらの判断・提案に対処するためとしている。

 

2017年3月6日

 

Inside Higher ED:Berkeley Will Delete Online Content

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性