【ニュース・アメリカ】オンライン講座、受講者数の増加が授業の質の低下に影響しないとの研究結果

スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)教育学准教授エリック・ベティンガー氏(Eric Bettinger)らは、米国経済学会(American Economic Association:AEA)の年次総会において、大学のオンライン講座1クラスあたりの受講者数と授業の質との関連性に関する研究結果を発表した。本研究は、米国の主要営利私立大学の1つであるデブライ大学(DeVry University)が提供するオンライン講座に関し、大人数を対象とした講義形式の講座と大規模公開オンライン講座(massive open online course:MOOC)を除く、学部・大学院課程の102種類の講座を約4,000のセクションで受講した10万人超の学生の成績を追跡調査したものである。同調査では、受講者数16~40人の対照群となる講座と、受講者数が通常よりも10~25%多い講座を比較した結果、受講者数は学生の成績、学生の持続率、及び、学生が将来的に別の講座を受講する可能性などに影響を与えないことが判明したという。これは、授業の質を落とすことなく1クラスあたりの受講者数の増加が可能であることを意味し、同論文は、大学にとって方針及び財務面に影響を与える可能性を示す結果としている。

URL1: https://www.insidehighered.com/news/2015/01/05/study-finds-no-impact-increasing-class-size-student-outcomes

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育