【ニュース・アメリカ】エデュケーション・トラスト、大学卒業率における人種間格差の高い大学・低い大学をリストアップ

非営利団体のエデュケーション・トラスト(The Education Trust)は2017年3月1日、大学における黒人学生の成功を検証した報告書「黒人学生の成功の現状~実績上位校と下位校の特定~(A Look at Black Student Success:Identifying Top-and Bottom-Performing Institutions)」を発表した。これによると黒人の大学新入生が6年以内に学士号を取得する割合は41%で、白人学生を22ポイント下回ることが明らかにされた。但し、個々の大学で調査すると、白人学生と黒人学生との間での格差は平均5.8ポイントで、各大学における格差縮小の取り組みが全米での顕著な格差縮小に繋がると分析している。また、同報告書は、人種間で卒業率の格差の少ない大学18校を挙げており、これには、黒人学生の卒業率が白人学生を3ポイント上回るノースカロライナ大学グリーンズボロ校(University of North Carolina at Greensboro:UNCG)などが含まれている。その一方で、人種間格差の大きい大学21校も特定しており、この中には、黒人学生の入学から6年以内での卒業率が10%未満で、白人学生との格差が約5倍というヤングスタウン州立大学(Youngstown State University、オハイオ州)などが含まれている。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
The Education Trust:A LOOK AT BLACK STUDENT SUCCESS:Identifying Top-and Bottom-Performing Institutions[PDF:2.01MB]

 

The Education Trust:What Will It Take to Close the Black-White Completion Gap?

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の多様性
その他 その他
統計、データ 統計・データ