【ニュース・アメリカ】アリゾナ州の公立大学3校の卒業者の年収、それ以外のアリゾナ州内就労者の平均年収を約1万ドル上回る

アリゾナ州立大学(Arizona State University:ASU)、アリゾナ大学(University of Arizona)、及び、北アリゾナ大学(Northern Arizona University)の3校を監督する大学理事会(Board of Regents)は、これら3校を卒業したアリゾナ州内在住者27万1,197人の年収を検証した研究の結果、それ以外のアリゾナ州在住就労者と比較すると、年収が平均約1万ドル高いことを明らかにした。本研究は、1989~1990学年度から2014~2015学年度の間にこれらの大学3校で学位を取得した卒業者の年収を調査したものであるが、州外に移住した卒業生の年収や他大学での学位取得者の年収は追跡していない他、データ収集の都合上、連邦政府職員及び個人営業主のデータは含まれていない。上記の25年間にこれら3大学で学士号を取得したアリゾナ州在住者は約19万7,000人で、平均年収は5万3,303ドルであるのに対し、修士号以上の学位取得者は約7万4,000人で、平均年収は7万357ドルであったという。大学理事会会長のアイリーン・クライン氏(Eileen Klein)は、大学学位の価値を疑問視する声がある中、同研究結果は、学位取得は学生にとっても州にとっても価値があることを実証するものであるとコメントしている。主な調査結果は以下の通り。

  • 年収が最も高い専攻分野は工学で、年収中央値は8万6,443ドル。以下、コンピュータ・情報科学、工学技術、ビジネス・マーケティング・経営、衛生専門家などの分野が続く。
  • 年収が最も低い専攻分野は地域・民族・文化・ジェンダー研究で、年収中央値は4万281ドル。この他、芸術、家族・顧客サービス、通信技術、英語学・英文学なども年収の低い専攻分野。
  • これらの大学3校の中では、ASU卒業者の年収が他の2校よりも高い。
  • これらの大学3校の卒業者の平均年収は5万7,985ドルであったのに対し、それ以外のアリゾナ州在住就労者の平均年収は4万7,937ドル。

AZ Central:Study: Getting a college degree in Arizona pays off

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
統計、データ 統計・データ