【ニュース・フランス】閣議発表:学生生活環境の改善

国民教育・高等教育・研究大臣は、学生の生活環境改善に関するコミュニケを発表した。

 

ユニーク、かつ積極的な政策
学生生活環境改善政策は、2012年以降、社会的不平等と戦いながら、大学第1段階での学業不振を減らし、若者の自主性に寄り添って、高等教育へのアクセスを支援してきた。この政策は高等教育修了者の数を同世代の60%まで高めるという計画と切り離して考えることはできない。そのため、前例がないほどの投資となっている。2012年から2017年の間に、5億5,000万ユーロがさらに学生支援のために追加される。そのうち、4億4,500万ユーロは社会的規準を勘案した奨学金に充てられる。

 

より数多くの学生奨学金と奨学金の増額
社会的規準に基づく学生奨学金の改革は、2013年に始められ、26万人の学生の奨学金が増額された。この改革に続き、2016年~2017年には70万300人の奨学生を数え、学生数全体に対して、37%を占めた。これは、2012年に対して10.9ポイントの増加となった。
また、いくつかの決定によって、学生の購買力を維持することができた。すなわち、2012年以来のインフレ指数に基づいて奨学金額が決められ、2015年、2016年には大学登録料は据え置かれた。さらに、2016年には大学食堂の食券と学生医療保険も据え置かれ、2017年には、パラメディカル分野の学生への奨学金は、その他の学生への奨学金と同じに揃えられた。

 

学生の生活環境の全体的な改善
独立した住宅に入居できるよう、新たに4万200戸の学生福祉住宅が今後2017年末までに完成する。約1万300人の学生が住宅保証金制度を利用するだろう。
さまざまな健康問題を解決するために、新たに5つの大学健康センターが2012年以来キャンパスに誕生したので、合計24センターとなり、また、さらに5つの健康センターが2017大学年度中にオープンすることになっている。
障碍を抱える2万3,250人の学生が2016年に大学に迎え入れられ、その総数は2012年以来年平均15%程度の増加となっている。

 

働きながら学ぶ学生が学業で成功する率を高めるために、試験準備のため、訓練中に休暇を取る権利が設けられた。このことによって、2016年1月1日から、10万人の学生がこの制度を利用することになった。活動が活発ではない労働市場分野に就職する中産階級の卒業生を対象とした「最初の就職口を探すための支援」(L’aide à la recherche du premier emploi:ARPE)を3万人の新卒者が2016年に利用した。

 

フランスの大学の魅力を高める
フランスにおける留学生の受け入れを改善するために、約1,200のマスターコースが英語で受講可能となっており、その受け入れのためだけにキャンパスに26の窓口が設けられた。外国人留学生の滞在許可手続きは簡素化され、今では同一課程修了まで有効な複数年にわたる滞在許可が創設された。
ここ5年来実行に移してきた学生生活のための政策によって、学業へのアクセスの民主化が進められた。この優先策は学生生活環境の改善に寄与し、学生の希望を聞くことで「質の高い学生」という社会からの認知を得、高等教育の質の改善を後押しするものである。

 

2017年4月5日

 

Enseignement supérieur et Recherche:Communication en Conseil des ministres : amélioration des conditions de vie étudiante

地域 西欧
フランス、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
学生の経済的支援 学生向け奨学金
人材育成 学生の就職、学生の多様性