【ニュース・フランス】大学卒業者の就職状況改善、雇用情勢は安定

国民教育・高等教育・研究省は、大学卒業者の就職に関する第7回調査結果を発表した。2015年12月から2016年4月まで行われた第7回調査では、2013年のDUT(Diplôme Universitaire de Technologie:技術短期大学:バカロレア取得後2年間の修業年限)卒業生、職業学士卒業生、職業修士修了者、さらに修了18ヶ月後と30ヶ月後の者を調査対象とし、すべての大学が就職状況を報告した。この調査は、大学、高等教育・研究省のための重要な指標となるとともに、家族、大学進学者、そして大学でこれから就職活動を行う学生にとっても重要な情報源となる。調査結果では大学卒業生が就職において優れた成果を出していることがわかる。

  • 社会に出た者のうち、修了30ヶ月後の就職率を見ると、LMD(Licence–Master–Doctorat)の修士修了者では前年に比べ、わずかに改善が見られる(就職率90%、2012年から1ポイントプラス)。教育修士では就職率98%、2012年に比べ1ポイントプラス、DUT修了者では90%、2ポイントプラスであり、職業学士では就職率92%で、引き続き安定している。
  • 修了後18ヶ月の時点で、大学修了者の就職率はすでに高い水準にある。修士修了で85%、職業学士修了で88%、DUT取得者で81%であった。
  • 修士修了者(教育修士を除く)については、雇用条件は良質である。修士修了者で職に就いている5人に4人は、修士修了後18ヶ月後に、管理職か中間管理職に就いている。修了後18ヶ月から30ヶ月のフルタイム被雇用者の手取り給料の中間値は月額1,900ユーロに達する。
  • 職業学士修了者については、安定した雇用は就職2年目に急激に上昇する。修了後30ヶ月で78%が職に就いており、フルタイム被雇用者の手取り給料の中間値は月額1,600ユーロとなっている。
  • DUT修了者の雇用については、10人中7人は安定した雇用であり、修了30ヶ月後のフルタイム被雇用者の手取り給料の中間値は月額1,500ユーロとなっている。
  • 専門分野間での給与格差は残っている。修了後30ヶ月の就職率は、どの分野でも高くなっているが、雇用条件は大きく異なる。LMD修士修了者については、法律・経済・経営学分野(D.E.G.)、および健康・科学・技術分野(S.T.S.)では4人中3人が安定雇用であるのに対して、人文学・社会科学分野(S.H.S.)では、その数値は57%となる。また、管理職、あるいは中間管理職に就いている割合では文学・言語・芸術分野の74%に対して、科学・技術・健康分野では93%と大きく異なっている。DUT修了者についてみると、科学・技術・健康分野では80%が管理職、あるいは中間管理職であるのに対して、法律・経済・経営分野ではその率は35%にしか過ぎない。

15歳から24歳までの若者の失業率は2015年末で24.5%に達しているが、大学卒業生、とりわけ修士修了者については、効果的に失業から守られている。
2016年7月にThierry Mandon高等教育・研究担当大臣は未来への投資計画のひとつとして“S.H.S.”プランを発表した。これは人文学・社会科学に光を当てる施策のひとつで、当該分野の博士・修士号取得者の就職内容を改善しようとするものである。当該プランはよりよい就職を提供するサービスを作り上げることに意欲ある高等教育機関で試行されるだろう。
APB(Admission Post Bac)プラットフォーム上で高等教育機関への入学希望が始まる最初の数週間で、Najat Vallaud-Belkacem国民教育・高等教育・研究大臣とThierry Mandon高等教育・研究担当大臣は大学教育の質を強調し、大学登録において62%以上の学生が同サービスを利用し、就職への真のジャンプ台となっていることを述べた。

 

2016年12月7日

 

Enseignement supérieur et Recherche:L’insertion professionnelle des diplômé.e.s de l’université s’améliore, les conditions d’emploi restent stables

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フランス
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