【ニュース・ノルウェー】ノルウェー研究会議が学際的なバイオテクノロジーの6つの新規プロジェクトに1億1,000万ノルウェークローネ(14億円)を支援

2015年秋、ノルウェー研究会議(The Research Council of Norway:RCN)は、実質的な研究の中枢機関であるデジタル・ライフ・ノルウェー・センターの設立と6つの学際的な研究プロジェクトに助成を行った。そして、これに今回の新たな支援対象を合わせれば、同センターが関与するプロジェクトの数は倍増したことになる。
「デジタル化はライフサイエンス分野の研究に変革をもたらした。バイオテクノロジーとデジタル化の結びつきが、ノルウェーの産業開発に新しい可能性を切り開くこととなり、貿易や産業の再構築に大きな恩恵をもたらすものとなりうる。また、ノルウェー研究会議は、バイオテクノロジーと数学、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)、工学など分野間の大規模で学際的な結び付きを促進することによって、共同体の枠組みを拡大するのに寄与している。私たちの役割は、工業開発と価値の創造につながる技術主導の研究を可能にするための原動力になることだ」と同会議イノベーション部門のAnne Kjersti Fahlvik部長は述べている。

 

ノルウェー科学技術大学(NTNU)のTrygve Brautaset教授は、「助成を受けたプロジェクトは、高度な学際性とイノベーションの明確な可能性を兼ね備えている」と述べている。これらのプロジェクトでは、バイオテクノロジーの多様な応用分野が取り扱われており、例えば、“木材の分解と利用”、“組織培養”、“オメガ3の新しい生産方法”等に挑戦している。また、2014年に同会議が最初に実施したイデラボの砂場のワークショップ「ゼロエミッション社会の構築に向けて」を発展させたプロジェクトでは、微生物を利用した、よりエネルギー効率の高いコンクリートの生産プロセスの開発を目指している。

 

今回の取組における重要な要素は、バイオテクノロジーの研究とイノベーションが行われている社会的な背景である。総額1億1,000万ノルウェークローネ(約14億円*)のうち、より多くの関係者を研究・イノベーションに関与させるプロジェクトに約1,000万ノルウェークローネ(約1億3,000万円*)が割り当てられている。「このように社会的側面を強化することで、科学技術が本来持っている可能性を土台とし、イノベーションに関する連携が一層促進されることを期待する。」とFahlvik氏は結論づけている。

 

*円表記はJSPSストックホルム研究連絡センターが追記

 

【出典】
The Research Council of Norway:NOK 110 million for new interdisciplinary biotechnology projects

地域 北欧・バルト三国
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