【ニュース・ドイツ・日本】オイゲン&イルゼ・ザイボルト賞受賞者決定

日独の学術交流及び文化交流への長年にわたる多大な貢献を讃え、ドイツ研究振興協会(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)が授与するオイゲン&イルゼ・ザイボルト(Eugen and Ilse Seibold)賞の受賞者に、免疫学者である鍔田武志教授と建築学者であるトーマス・ボック(Thomas Bock)教授が決定した。
「鍔田教授とボック教授は、それぞれの国や研究分野において著名な研究者というだけではなく、他の国においても、専門家レベルで、若手研究者のキャリア形成、委員会の活動や政策助言等、日独間相互理解のための活動を行い、認知されている。」とDFGの副理事長であるベッカー(Katja Becker)審議委員長は述べた。賞金は1万ユーロであり、2017年10月10日にボンにて授賞式が行われる予定である。

 

鍔田教授は、長年、日独間の交流と協力の促進を支援してきたことで知られている。ドイツ学術交流会(Deutsche Akademische Austauschdienst:DAAD)の選考委員会のメンバーとして、東京を拠点としながら、日本人学生のフェローシップ選考に長い間、関わってきた。また、DAADやフンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)の日本支部とも緊密に関わり、日本学術会議の連携会員など、多くの科学協会のメンバーとして、ドイツの研究にとって欠かすことのできない役割を担っている。

 

ボック教授もまた同様に、日独間の交流と協力の促進に従事してきた。例えば、ボック教授は日本の複数の大学と、彼が1997年から在籍しているミュンヘン工科大学との交換留学プログラム創設に深く関わってきた。ドイツだけではなく、EU全体と日本の交換留学プログラムに関しても貢献しており、2002年に開始した、EUの「建築と都市に関する学生の国際交流プログラム」に関して情報学、電気・電子工学、機械構造学、ロボット工学、そして建築学の分野でのプログラムディレクターとして参加している。

 

オイゲン&イルゼ・ザイボルト賞は、1997年から、隔年で日本とドイツの研究者に贈られる賞である。同賞は、全ての領域の優れた学術業績が対象となるが、人文・社会科学と自然科学の分野から交互に選出され、今回は自然科学と工学分野から選出された。
賞金は、ザイボルト夫妻によって設立された基金から支払われる。海洋地質学者のオイゲン・ザイボルト氏は1980年から85年にかけてDFGの理事長を務めていた。1994年に彼は、アメリカの環境問題専門家レスター・ブラウン(Lester Brown)氏とともに、環境分野の賞としては世界的に賞金額の高い、旭硝子財団によるブループラネット賞を受賞した。ザイボルト夫妻はブループラネット賞の賞金40万ユーロのうちの15万ユーロで、基金を設立した。この基金は日独間の研究と理解の促進に寄与している。

 

2017年7月7日

 

DFG:Zwei Mittler zwischen Japan und Deutschland

地域 中東欧・ロシア、アジア・オセアニア
ドイツ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化
顕彰 顕彰