【ニュース・スウェーデン】KTH、プラスチック部品の形成と表面加工を同時に行う技術を開発

スウェーデン王立工科大学(KTH)Micro- and Nanosystems学部の研究チームが、プラスチック部品の形成と表面加工を同時に行うことができる新しい手法を編み出した。この新技術により、病気診断のための機材を始めとした医療装置にかかる製造コストが下がることが期待されている。
KTHの研究員のGaspard Pardon氏 とTommy Haraldsson氏と共にこの技術を開発したWouter van der Wijngaart同学部教授は次のように説明した。「ラボオンチップ*のような様々な診断装置のプラスチック部品を製造しようとすると、現在はまずプラスチックを注入して造形する。その後、望ましい表面状態にするために表面に塗装を施すという手順になる。例えば、プラスチックの表面を水になじみやすくするか、または反対に撥水しやすい特性を持たせるために表面塗装を行う。それは、しばしば木の断面にワックスを塗ることに例えられる。一方、新しい手法でプラスチックを形成すれば、特性の様々な表面を同時に作り出すことができる。いくつもの手順を踏む必要がない。」
これまではラボオンチップが高価だったため、これらのヘルスケア技術はなかなか世界に広まらなかった。しかし、製造コストを半分に抑えることができれば、装置の価格も下がり、診断機器の普及に繋がることが期待される。

 

*ラボオンチップとは
特定の臨床検査のために、マイクロチップ上で極めて微量の液体を扱うための装置。ラボオンチップでは、疾患の診断を目的として、体液や、細胞またはその一部を含んだ溶液が用いられる。

 

【出典】
スウェーデン王立工科大学ホームページ:They lower the cost for surface patterning plastics

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究