【ニュース・イギリス】大学・科学担当大臣Jo Johnson氏のスピーチ概要

2017年9月7日、学長100人以上が出席した英国大学協会(UUK:Universities UK)の年次大会で、大学・科学担当大臣Jo Johnson氏が行ったスピーチの概要は以下のとおり。

 

《大学に進学する者以外の18歳以降の教育に関する新たな制度》

  • 5年間で£28億、300万人分をアプレンタスシップ(Apprenticeship:インターンシップ賦課金制度)に出資する
  • 上記と関連して16歳以降のスキルプランとして新しくTレベル資格の導入を推進する

《次回のTEF3(Teaching Excellence Framework 3:教育評価制度)についての変更点》

  • 学生満足度調査(NSS:National Student Survey)結果の評価への反映率を半分にする
  • 多くの割合を占めるパートタイム学生に対しての考慮も可能になる調査項目とする
  • 近年問題になっている成績の水増しに対応する新しい評価基準の検討
  • 学生の就職状況評価に、より信頼性の高いLEOデータ(教育省の実施する「長期的教育成果」調査)を採用

《「成績の水増し問題」に対する大学側の主体的な対応への期待》
近年学生に対する成績のつけ方が大変甘くなっており、「First(優)」の学生が5年前に比べ40%も増えているという調査結果もある。本件は単位を授与する権限を持つ各大学が責任を持って対処すべきであり、大学間で単位の授与に関する共通の合意形成に取り組んでほしい。

 

《大学と学生との契約》
学生はどのような授業と評価を受け、それに対しどれだけの費用を支払う必要があるのか、明確な説明を受ける権利がある。また大学側はこれらの情報を学生に提供する義務があるがいまだに十分に対応できていない状況である。今後はこの問題について学生局(OfS:Office for Students)が担当することとする。

 

《2年制学位課程の設置促進》
より多くの学生が学位を取得できるよう、経費の負担の軽減が見込める2年制学位課程の設置を促進する。

 

《学長の給与について》
学生局に対して以下の指示をした。

  • 年収£10万を超える職員名簿の公表。また年収£15万以上の者についてその明確な正当性を説明すること
  • 指示に従わない大学機関に対して罰金を科すなどを含むペナルティを科すことの検討
  • 高等教育機関の職員の報酬に関する新しいガイダンスの策定
  • 高等教育機関のシニアスタッフの報酬に関するデータの蓄積と公開
  • 問題があるとされる機関に対し、その機関のガバナンスについて調査をする

また、Committee of University chairsに対して機関間で共通認識として持つべき「報酬に関する取決め」を自主的に策定するようお願いしたい。

 

GOV.UK:Jo Johnson:speech to UUK annual conference

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