【ニュース・アメリカ】大学・非営利学術研究機関における科学工学研究に対する連邦政府による支援、2015年度は前年度比2%減の305億ドル

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は、連邦政府による大学・非営利研究機関における科学・工学研究に対する支援に関する調査「大学・非営利研究機関に対する連邦政府による科学・工学支援調査(Survey of Federal Science and Engineering Support to Universities, Colleges, and Nonprofit Institutions:Federal S&E Support Survey)」の結果を発表した。

 

これによると、連邦政府は2015年度に学術研究機関1,016組織に対して305億ドルを拠出し、2014年度の学術研究機関1,003組織に対する311億ドルの拠出から2%減となったことが明らかにされた。また、2015年度の拠出額全体の85%は、NSF、厚生省(Department of Health and Human Services)、国防総省(Department of Defense)の3省庁によるものであった。これら3省庁の中では、NSFによる2015年度の拠出額は前年度から2億ドル(4%)増であったのに対し、厚生省と国防総省は前年度から減少し、特に厚生省は、前年度から5億ドル(3%)減となった。一方、連邦政府からの助成受給額が最大であったのは前年度と同じくジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University、メリーランド州)で、2015年度の受給額は16億ドルであった。その他の主な結果は以下の通り。

  • マイノリティ受入大学(Minority-serving institutions:MSIs)による2015年度の受給総額は7億8,300万ドルで、大学に対する助成額全体の3%。また、前年度比1%増で、3年連続で増額。MSIの中で助成受給額上位20位にランクインする大学が、MSIへの助成総額の56%を受給。
  • 連邦政府からの助成受給額が最大であったMSIは、ヒスパニック系学生の在籍率が高いニューメキシコ州立大学(New Mexico State University)で、2015年度の受給額は4,880万ドル。また、同大学が受給した助成の84%は研究開発目的で、受給額の62%は、国防総省(1,160万ドル)、NSF(960万ドル)、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA、900万ドル)の3省庁が拠出。
  • 2015年度に非営利研究機関が連邦政府から受給した科学・工学支援総額は58億ドル(1,024機関)で、2014年度の61億ドルから5%減。受給額が最大であった非営利研究機関はマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)で、受給額の97%は厚生省が拠出。

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
National Science Foundation:Federal Science and Engineering Obligations to Universities and Colleges Declined 2% in FY 2015

 

2017年8月16日

 

National Science Foundation:Federal S&E obligations to universities, colleges fell 2 percent between fiscal years 2014 and 2015

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アメリカ
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